あなたの街の遺品整理コラム
親の生前整理を円満に進めるコツ6選|進める上での注意点も解説
2023.5.28
生前整理を進めるなかで、自分ひとりで実施するのは難しいものです。
この記事の監修者:あなたの街の遺品整理編集部
あなたの街の遺品整理編集部では、遺品整理士をはじめとする様々な専門スタッフが、遺品整理や生前整理に関する包括的なアドバイスを提供します。私たちは、故人の想い出を大切にしながら、遺族の皆様が直面する困難を軽減するために、心を込めてサポートいたします。遺品の整理だけでなく、生前に整理を行うことで、将来的な負担を減らすお手伝いもしています。あなたの大切な人の遺品に関するすべてのニーズに応えるため、私たちはここにいます。
特に、親が体力的に厳しい状況となっている場合には、子どもがサポートするなどの対応が必要です。
ただし、親にとっては生前整理自体が不要と考えていて、思うように対応してもらえない場合があります。
また、ほかにもさまざまな理由で生前整理が進まない場合がありますが、どのような点に注意して生前整理を進めればよいのでしょうか。
この記事では、親の生前整理を円満に進めるコツや、生前整理を進める上での注意点を解説します。
目次
親の生前整理が進まない理由
親が生前整理をおこなう場合、思いどおりに進まない理由としては、以下のようなケースが多いです。
- 親の体力・認知能力が落ちているから
- 捨てることをもったいないと感じるから
- 生前整理にネガティブなイメージがあるから
進まない理由をしっかりと理解しておき、親の気持ちも考えつつ対応を図ることが重要です。
では、親の生前整理が進まない理由について見ていきましょう。
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親の体力・認知能力が落ちているから
親の生前整理が思うように進まない理由として、親の体力的な問題をはらんでいる可能性が高いです。
人間は、年を取ればとるほど体力的に衰えていくものです。
今まで普通にできていたことであっても、体力の低下に伴い徐々にできなくなります。
生前整理の場合、特にものの整理をおこなう際には体力がないとすぐに疲れて動けなくなってしまいます。
また、家具などを整理する際には力仕事となるため、家具を持ち上げられないなどの問題が生じる場合も多いです。
以上のように、肉体的や体力的な問題で生前整理が思うように進められなくなってしまいます。
肉体的や体力的な問題以外にも、認知能力の低下によって生前整理が進められなくなってしまうケースも見られます。
生前整理において、残すものと処分するものに仕分けていく作業が発生しますが、残す・残さないの判断が適切におこなえなくなる場合が多いです。
また、判断できる場合でも一つ一つの判断に時間がかかってしまい、時間だけを浪費してしまう場合があります。
ものの整理以外にも、相続時に非常に重要な判断材料となる遺言書についても、法律に準拠した作成方法でなければ法的効力を持たせられませんが、認知機能の低下によって適切に作成できない可能性が考えられます。
捨てることをもったいないと感じるから
生前整理によって不用品が発生した場合でも、いざ捨てるとなった場合にもったいないと感じてしまう場合があります。
生前整理においては、断捨離の精神でなるべく不要なものを処分する形で進める必要がありますが、親によっては捨てるという判断ができないというケースが多いです。
実際に、遺品整理をおこなうと残すべきか処分すべきか悩むものが多数発生します。
その場合、一定期間仮保管しておき、しばらく経ってから再度要否を判断する形を取るのが一般的です。
ただし、親によっては事前に決めた期間を経過しても最終的に判断できずに、ずるずると先延ばしして延々と生前整理が進まないというケースも多く見られます。
生前整理にネガティブなイメージがあるから
生前整理に対するイメージとして、どうしてもネガティブなイメージを抱く場合が多いです。
人生のクライマックスとなる「死」ということに対して、人間は誰もが恐怖を感じるものです。
どうせ死んでしまうのだから…など、気分的にネガティブになってしまい、生前整理から遠のいてしまうケースも多く見られます。
親の生前整理を進めるコツ
親が生前整理する場合、効率よく進めるためのコツとして、以下のような点があります。
- 自分の持ち物を先に整理する
- 生前整理のメリットを伝える
- 汚い部屋に住むリスクを伝える
- 捨てない方法を提案する
- 生前整理を一緒に進める
- まずは一か所だけ整理してみる
各コツについて、詳しく解説します。
自分の持ち物を先に整理する
親に対して生前整理を進めるように促す前に、まずは自分自身が生前整理を率先しておこなう方法があります。
生前整理において、最優先されるべきは死に近い位置にある親の意向となりますが、自分自身が保有しているものを片付けることに対しては、特に問題はありません。
自分のものを整理する行動を取れば、親としては子どもが実施しているのだから自分でもやらなければ…と考えるものです。
また、親としては子どもの頃の思い出がある大切な家であるがゆえに、きれいにしてあげようという気持ちが芽生えるケースも多いです。
以上のように、自分から率先して生前整理を進めることで、親が前向きに取り組むように仕向ける方法を取るとよいでしょう。
生前整理のメリットを伝える
生前整理には、どうしてもネガティブなイメージばかりが先行しがちですが、実際におこなうことで以下のようなメリットがあります。
メリット | 詳細 |
---|---|
現時点での財産を把握できる | 自分が持っている財産の全体像を理解し、将来の計画に役立てることができます。 |
遺族の負担軽減につながる | 事前に整理を行うことで、遺族が直面するであろう手続きや責任の重さを軽減します。 |
相続関係において親族間でのトラブルを回避できる可能性が高い | 相続の意向を明確にしておくことで、親族間の不和やトラブルのリスクを減らせます。 |
自分の周りを整理できる | 物理的なものだけでなく、デジタル資産を含め、生活空間を整えることができます。 |
自分自身の希望がとおりやすくなる | 生前に自分の望みや意向を文書化することで、それが遺族によって尊重される可能性が高まります。 |
特に、自分の意思を残された家族に伝えやすくなる点は、生前整理の大きなメリットです。
さらに、どうしてもトラブルに発展しがちな相続についても、遺言書を残すことでトラブルを回避できる可能性高いです。
ネガティブな気持ちを上回るようなメリットをアピールできれば、親としては自然と生前整理に取り組んでくれることでしょう。
汚い部屋に住むリスクを伝える
生前整理をしないまま、汚い部屋に住み続けることは、実は大きなリスクがあります。
代表的な問題としては、通路が狭くなっている状況を放置しておくと、ものに躓いてしまうなどのリスクがある点です。
年を重ねるごとに視力が低下し、ものとの距離感もうまくつかめなくなることで、躓いてしまい大きな怪我を負う可能性があります。
また、不衛生な部屋に住み続けることで、さまざまな疾患を抱えるリスクも考えられます。
ハウスダストによる呼吸器系の疾患、細菌が繁殖することによって伝染病などのリスクもあるため、汚れた部屋に住み続けることは危険です。
上記のようなリスクがあることを親に伝えて、生前整理によってものを処分して片付いた状態で生活することを促すことで、親がより前向きに生前整理に取り組む可能性が高まります。
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捨てない方法を提案する
ものがなかなか捨てられない親の場合、生前整理に前向きに取り組んでくれないものです。
そこで、ものを捨てない方法を提案して同意を得る方法がおすすめです。
生前整理は捨てる作業ではなく、次の世代へつなぐ作業と捉えて、必要なものを選ぶことに焦点を当てて提案するとよいでしょう。
生前整理を一緒に進める
生前整理は、体力的につらい作業を伴うため、特に体力面で不安を抱えている親の場合はなかなか進められないものです。
そこで、子どもが一緒になって親の生前整理をサポートすることで、生前整理をうまく進められる可能性が高まります。
特に、重い荷物を運ぶ際には積極的にサポートすることで、安全に生前整理を進められるメリットもあります。
まずは一か所だけ整理してみる
生前整理をおこなう上で、すべての部屋を一挙に手を付けておこなうことは、まず困難です。
そこで、まずは一つの部屋やエリアだけをターゲットに、生前整理してみる方法がおすすめです。
生前整理を個人でおこなう場合、相当な時間がかかります。
ゴールが見えない中で進めるよりも、エリアを区切って対応すれば達成感を得られやすいメリットがあります。
達成感が得られれば、親としてもモチベーションが高まり、前向きに生前整理に取り組んでもらえるようになりますよ。
親の生前整理を進める際の注意点
頑固な親に対して、生前整理をおこなうように仕向けるためには、相当な対応が必要です。
特に、以下のような点に注意して慎重な対応が望まれます。
- 言葉を選びながら説得する
- 親の価値観を否定しない
- 勝手に処分しない
各注意点について、詳しく解説します。
言葉を選びながら説得する
親に対して、生前整理を進めるように説得する場合、絶対にネガティブな言葉を使用してはなりません。
ネガティブな発言をしてしまうと、親は傷ついてしまい、何を言っても聞く耳を持たなくなる可能性が高いです。
これによって、説得が困難になり、場合によっては親子関係にヒビが入ってしまうこともあります。
生前整理には、どうししてもネガティブなイメージがあるため、生前整理が迫られると死後のことを考えているように迫られていると感じてしまう場合もあります。
よって、生前整理という言葉自体を使用せず、「片付けしよう」などのマイルドな言葉を使用して説得するとよいでしょう。
親の価値観を否定しない
生前整理をするように説得する場合、必ず親と同じ目線になって会話するようにしてください。
特に、70代から80代の世代の場合、多くの方がものを大切にするように教えられています。
これは、現代社会のように比較的どのようなものでも気軽に手に入る時代を生きていたためです。
やっとの思いで手に入れた大切なものが、生前整理によって処分されてしまうということ自体が理解できない場合が多いのです。
ここで、親の考えを変えることはとても難しいため、ある程度説得する側が親に歩み寄る対応が必要となります。
勝手に処分しない
生前整理において、親の価値観をしっかりと尊重しつつ、絶対に自分だけの意見で勝手に処分しないようにしてください。
親の気持ちを聞かないまま、自分だけの意思で押し進めてしまうことで、親子関係が悪化する可能性が高いです。
それぞれのものに対して、親にとってどのような位置づけのものであるかを確認して、親が納得して捨てられるように進めてください。
どうしても捨てられないものである場合は、持ち主である親の意見を尊重して残すようにしましょう。
うまく進められない場合は生前整理業者に相談しよう
もし、うまく生前整理を進められない場合は、第三者が入って親を説得する方法があります。
なかでも、生前整理業者に相談することを強くおすすめします。
生前整理業者の場合、生前整理に前向きに取り組んでくれない親に対して、生前整理の重要性などをしっかりと伝えて、前向きに取り組んでくれるようになる可能性があります。
生前整理業者によっては、多くの経験を積んだスタッフが対応してくれる場合も多く、説得に応じてもらえる可能性も高いです。
また、生前整理業者を利用することで短時間で対応してもらえる点も魅力的です。
認知機能が衰えている親の場合でも、手厚いサポートで親の意思を尊重しながら生前整理に対応してもらえます。
まとめ
親が生前整理を円滑に進めることを期待したい場合、自分自身としてもさまざまな対応が必要です。
場合によっては、自分が率先して片付けすることで、自然と親が生前整理に取り組むように仕向けるような対応も必要です。
また、子どもが説得することが困難な場合は、生前整理業者に相談することも視野に入れてください。
あなたの街の遺品整理では、優良な生前整理業者探しをサポートしていますので、ぜひお気軽に利用してください。
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