あなたの街の遺品整理コラム
遺品整理の見積書の見方を解説!相場や費用を安く抑えるコツも
2023.4.2
この記事の監修者:あなたの街の遺品整理編集部
あなたの街の遺品整理編集部では、遺品整理士をはじめとする様々な専門スタッフが、遺品整理や生前整理に関する包括的なアドバイスを提供します。私たちは、故人の想い出を大切にしながら、遺族の皆様が直面する困難を軽減するために、心を込めてサポートいたします。遺品の整理だけでなく、生前に整理を行うことで、将来的な負担を減らすお手伝いもしています。あなたの大切な人の遺品に関するすべてのニーズに応えるため、私たちはここにいます。
遺品整理は、自分自身ですべて対応するのはとても難しく、業者に依頼するケースが多いです。
特に、多くのもので溢れかえっている場合、残された家族だけで対応するのは困難であり、業者に依頼するのが現実的な手段となります。
業者に遺品整理を依頼する場合、事前に見積書を入手してどの程度費用が掛かるのかを確認するのが一般的です。
ただ見積もりを取得するだけでは意味がなく、中身をよく精査の上で良し悪しを判断する必要があります。
では、遺品整理の見積もりはどのようにしてチェックすればよいのでしょうか?
この記事では、遺品整理の見積書の見方を解説すると同時に、相場や費用を安く抑えるコツも紹介します。
目次
遺品整理の見積書の内訳
業者から遺品整理の見積書を入手すると、主に以下のような内訳で料金が明示されます。
- 車両費
- 人件費
- 分別・撤去作業費
- 清掃費
- オプション費
それぞれの内訳の詳細については、以下のとおりです。
車両費
車両費とは、主に不要になった遺品を処分するために、処分場への持ち運びなどに使用する車両の費用です。
遺品整理では、大型の家具や家電なども不用品として処分するケースがあり、軽トラックや箱バンでは搭載しきれない場合があります。
そこで、2トントラックなどの比較的サイズの大きなトラックを使用して運搬するケースが多いです。
当然、サイズが大きくなるにつれて料金は高くなる傾向があり、トラック1台当たり〇万円などで算出されます。
人件費
遺品整理をおこなう際に必要となる作業員の数は、部屋の広さや荷物の量によって変化します。
作業人数が多いほど、比例して人件費は高くなるのが一般的です。
また、部屋の広さで言えば1Rの場合には作業員は2名程度で対応できるものの、4LDKともなれば6名程度の作業員を確保しなければなりません。
日数をかけて少人数で対応してもらうにしても、遠方から駆けつけて対応している場合、宿泊費などがかさみ結果として高い費用となってしまいます。
分別・撤去作業費
遺品整理業者の場合、残された家族に代わって遺品の分別まで対応してもらえるケースが多いです。
当然、家族の意向を最大限取り入れて、残すべきものはしっかりと保管して、不要なものを回収して処分する形となりますが、仕分けるためには当然時間がかかります。
部屋の荷物の量が多いほど、料金が高くなる傾向があります。
また、遺品整理で不要になったものは、必ずしても廃棄処分されるわけではなく、買取対応してもらえる場合があるのです。
買取対応してもらう遺品や、残して保管したい遺品には、梱包作業が必要になるので別途費用が発生します。
廃棄処分するとなった遺品についても、テレビや冷蔵庫、エアコンなどの家電は、家電リサイクル法に従って、リサイクル料を負担しなければならず、当然依頼主に請求されます。
また、大型家具にも廃棄物の処理費がかかるため、見積もり金額に加算される形です。
清掃費
例えば孤独死の状態で発見された場合、そのまま遺品整理を始めることはできず、特殊清掃した上で遺品整理をおこないます。
また、通常の遺品整理でもすべての整理が完了した後に、数年間清掃していなかった箇所が汚れているというケースが往々にあります。
そこで、床や壁だけでなく、天井まで清掃や消毒してくれる業者が多いです
清掃費は、通常は部屋の広さに応じて料金が変動する形となります。
業者によって清掃作業の内容が大きく異なり、簡易清掃は無料で応じてもらえるケースもあります。
オプション費
オプション費用とは、主に業者オリジナルのオプションサービスを利用する際にかかる費用です。
オプションには、主に以下のような種類があります。
- エアコンの取り外し
- オンライン見積もり
- スタッフのマスク着用や検温消毒
- 同性スタッフの指名
- ハウスクリーニング
- 遺品の合同供養
- 引越し作業
- 家屋の解体
- 害虫駆除
- 空き家の管理
- 形見分けの梱包や配送
- 原状回復リフォーム
- 自宅での供養やお焚き上げ
- 車やバイクの廃車手続き代行
- 消臭除菌の作業
- 畳の撤去
- 水回りのハウスクリーニング
- 専門機材を使う特殊清掃
- 相続の専門家紹介
- 買取の査定や鑑定
- 不動産売却や仲介
- 物置や倉庫の解体
- 立ち合いなしの作業
なお、上記の中には無料で対応してもらえるものも多いです。
例えば、同性のスタッフに作業を依頼したい場合、特に費用はかからず指名できるケースが多いです。
遺品整理の費用相場
遺品整理を業者に依頼する場合の費用は、概ね以下の要素で決まります。
- 間取り
- 作業員数
- 作業時間
各間取り別のおおまかな費用相場は、以下のとおりです。
間取り |
料金相場 |
作業人数 |
作業時間 |
1R・1K |
32,000円~83,000円 |
1~2名 |
1~3時間 |
1DK |
53,000円~125,000円 |
2~3名 |
2~4時間 |
1LDK |
71,000円~205,000円 |
2~4名 |
2~6時間 |
2DK |
92,000円~255,000円 |
2~5名 |
2~6時間 |
2LDK |
122,000円~305,000円 |
3~6名 |
3~8時間 |
3DK |
155,000円~407,000円 |
3~7名 |
4~10時間 |
3LDK |
175,000円~510,000円 |
4~8名 |
5~12時間 |
4LDK以上 |
225,000円~6100,000円 |
4~10名 |
6~15時間 |
4LDK以上ともなると、多くの費用と時間をかけて対応しなければならないことが分かります。
遺品整理の費用を安く抑えるコツ
遺品整理を業者に依頼する場合、少しでも費用を抑えたいものです。
そこで、以下のような対応を図ると費用を抑えることができるのでおすすめです。
- できる範囲で仕分け・処分をする
- 必要のないオプションは断る
- 買取専門業者に買い取ってもらう
各コツの詳細は、以下のとおりです。
できる範囲で仕分け・処分をする
遺品整理は、基本的に部屋の広さで作業員数を決める傾向がありますが、遺品の数が少ないと短時間で完了させることが可能です。
当然、短時間で終わればその分だけ費用を抑えることができます。
遺品整理の対象となる遺品の数を減らすためには、自分でできる範囲内で遺品の仕分けや処分をおこなうのがおすすめです。
大型家具などの場合、自分ひとりで処分するのは難しいですが、小物であれば一人でも十分仕分けしたり処分したりできます。
少しでも費用を圧縮したい場合、なるべく自分でできる範囲の作業をおこないましょう。
必要のないオプションは断る
利用者のことを考えず、利益ばかりを追求している業者の場合、何かとオプションを付けたがる傾向にあります。
もちろん、自分にとってメリットの大きなオプションであれば、利用するのもよいでしょう。
ただし、中には不必要なオプションも多く付帯していて、無駄な費用が掛かってしまうケースもあるのです。
よって、見積もりを取得した段階で無駄なオプションが付いている場合、きっぱりと断るようにしましょう。
買取専門業者に買い取ってもらう
遺品整理で発生した不用品の中には、程度がよく買取対応してもらえるケースもあります。
多くの遺品整理業者の場合、遺品の買取にも対応しており本来処分しなければならなかったものを買い取ってもらうことで、逆に収益が入る可能性があるのです。
ただし、遺品整理業者は基本的にオプションサービスとして買取に応じているだけであり、安い買取金額しか期待できない場合も往々にあります。
一方で、買取専門業者に買取ってもらえば、価値を正しく判断して買い取ってもらえます。
ひと手間かかるのが難点ですが、より高い買取金額を期待したい場合は買取専門業者に買い取ってもらうことも検討しましょう。
遺品整理業者に見積もりを依頼する際のポイント
遺品整理業者に見積もりを依頼する際には、以下のような行動をとりましょう。
- 相見積もりをとる
- 訪問見積もりをしてもらう
- 料金の安さだけで決めない
各ポイントについて、詳しく解説します。
相見積もりをとる
業者から見積を取る場合、一つの業者から取得しても妥当な金額なのかを判断できません。
先に費用相場を紹介しましたが、あくまでも目安であり価格帯に幅があるので実際に依頼する内容でどれだけの金額がかかるのかを、適切に判断する必要があります。
そこで、一つの業者から見積を取得した場合、法外に高い金額であってもそれが妥当な金額と誤った判断をしてしまう可能性があるのです。
よって、必ず複数の業者から相見積もりを取得してください。
相見積もりを取得するメリットとしては、実際に遺品整理を依頼した場合の費用を把握できると同時に、最も安い業者を選定できます。
他にも、相見積もりを取得すると業者間で価格競争が生まれて、より安い金額で依頼できる可能性もあります。
相見積もりの場合、各業者にそれぞれ見積依頼をしなければならないデメリットがありますが、少しでも費用を抑えるためには概ね3業者から見積りを取得しましょう。
訪問見積もりをしてもらう
見積りを取得する際には、多くの業者では部屋の広さや荷物の情報をヒアリングして見積もりを作成します。
ただし、実際に作業する際には現地の状態を確認しないと、正しい見積り金額は出せません。
例えば、周囲に狭い道路しかなく、トラックが横付けできずに搬出に手間がかかる場合、当然作業時間が余計にかかってしまいます。
これにより、実際の請求額が見積もり費用より高くなってしまうケースがあるのです。
以上より、可能な限り実際に現地を確認してもらったうえで見積もりを出してもらってください。
これにより、見積もりと請求額が異なるという問題をクリアできます。
料金の安さだけで決めない
業者を選定する場合、どうしても安さばかりに注目しがちです。
ただし、安さばかりで選んでしまうと失敗する場合が多いです。
特に、悪徳業者の場合は見積り金額を安く提示して、実際の請求額が高くする手口を取る場合があります。
よって、単純に安さだけで決めるのは危険であり、評判なども加味しながら利用する業者を選定してください。
まとめ
遺品整理を依頼する業者から見積りを取得する場合、単に金額だけを見るのではなく内訳を細かくチェックしてください。
また、単独の業者からではなく最低でも3業者から相見積もりを取得して、最適な業者を選定してください。
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