あなたの街の遺品整理コラム
災害時に寒さ対策は必須!身の回りのもので対応できる寒さ対策を紹介
2024.1.3
災害は、いつどのタイミングで発生するのか分かりません。
この記事の監修者:あなたの街の遺品整理編集部
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当然、真夏の炎天下の中で災害が発生して避難しなければならない場合もあれば、真冬の極寒状態で災害が発生する可能性もあります。
実際に、2011年の東日本大震災発生時、東北地方は雪が降っている中で避難しなければならず、残念ながら低体温症で亡くなる人も少なくありませんでした。
そこで、普段から寒さ対策も考えて避難グッズを確保しておきたいものです。
では、具体的にどのような防寒対策を行えば良いのでしょうか?
本記事では、冬などに災害が発生した場合の寒さ対策について、身の回りのもので対応できる寒さ対策や用意したい避難グッズを紹介します。
目次
過去の災害から見る冬の災害の現実
日本において、大型地震が過去30年でも数回にわたり発生しています。
震度7クラスの災害に限っても、過去30年で以下の回数発生しているのです。
発生日時 | 地震の名称 | 地震の規模(マグニチュード) | 震源の深さ |
---|---|---|---|
1995年1月17日5時46分頃 | 兵庫県南部地震 | Mw 6.9(Mj 7.3) | 16 km |
2004年10月23日17時56分頃 | 新潟県中越地震 | Mw 6.6(Mj 6.8) | 13 km |
2011年3月11日14時46分頃 | 東北地方太平洋沖地震 | Mw 9.0(Mj 8.4) | 24 km |
2016年4月14日21時26分頃 | 熊本地震 | Mw 6.2(Mj 6.5) | 11 km |
2016年4月16日1時25分頃 | Mw 7.0(Mj 7.3) | 12 km | |
2018年9月6日3時7分頃 | 北海道胆振東部地震 | Mw 6.6(Mj 6.7) | 37 km |
2024年1月1日16時10分頃 | 令和6年能登半島地震 | Mw 7.5(Mj 7.6) | 16km |
上記の中で、特に被害が大きかった兵庫県南部地震と東北地方太平洋沖地震、そして令和6年能登半島地震は冬の寒いシーズンに発生した災害です。
実際に、兵庫県南部地震と東北地方太平洋沖地震では避難する際に次のような二次災害が発生しています。
兵庫県南部地震の事例
兵庫県南部地震が発生したのは朝方であり、着の身着のまま避難してきた人が多く発生しました。
厳しい寒さをしのぐために、さまざまな手段をとったものの、多くの避難所において火災の発生リスクや電気容量の問題より、暖房器具などが使用できませんでした。
これにより、耐え難い寒さが続いて避難者たちは、少しでも暖をとるために様々な試みがなされたのです。
参照:内閣府防災情報のページ 阪神・淡路大震災教訓情報資料集【02】避難所の生活環境
実際に、廊下に独りでいた高齢女性が凍死された事例も発生しています。
東北地方太平洋沖地震の事例
東北地方太平洋沖地震が発生した4日後の3月15日夜、冬型の気圧配置が強まり、被災者は底冷えのする避難所で寒さをしのいでいました。
ただし、当時多くの避難所では毛布や防寒具が行き渡っていない状況となり、暖房器具を使用したくても停電で使用できないケースも多く見られました。
さらに、津波で濡れた洋服が半乾きのままであり、食事もまともに取れない状況で強烈な寒さに見舞われています。
実際に、宮城県気仙沼市にある体育館に避難してから4日間で、高齢者12人が相次いで亡くなるなどの被害が発生したのです。
冬の災害に備えておきたい防災グッズ
過去の災害事例より、日本国では2021年に初め低体温症による死亡リスクを想定被害に組み込むなど、寒さ対策は欠かせないものです。
そこで、普段から防災グッズの中でも冬の寒さに備えたものを用意したいものです。
特に、以下のようなグッズを揃えておくと良いでしょう。
- 防寒着
- 防寒シート・段ボール
- 毛布やカイロ
- ボータブル暖房器具
各グッズについて、詳しく解説します。
防寒着
冬の災害においては、避難所まで移動するまでの間の防寒対策が必須です。
特に、車での移動が困難な場合は長時間徒歩で避難場所まで移動しなければならない場合もあります。
そこで、寒さをしのげる防寒着は絶対に用意したいものです。
ダウンジャケットやジャンパーなどの厚手の上着だけでなく、厚手の長袖やズボンを用意しておくと良いでしょう。
最近では、小さく収納できるポケッタブルダウンがあり、持ち出し袋に入れておくのがおすすめです。
また、厚手の靴下やニット帽、マフラーなども持ち出し袋に備えておくと便利です。
避難場所に到着したとしても、必ずしも温かい環境が整っているわけではなく、室内で防寒着などで寒さしのぎする必要がある場合もあります。
その点でも、防寒着は多めに用意しておくことをおすすめします。
防寒シート・段ボール
避難グッズの中で、手軽に寒さをしのげる防寒シートと呼ばれるものがあります。
防寒シートは天候の急変などの非常時において寒さしのぎができるだけでなく、雨や雪で濡れてしまうことを防止できる効果もあるので便利です。
安価で購入できるものが多く、寝具としても使用できるため防寒シートは事前に購入して準備しておきましょう。
また、防寒シートが用意できない環境においては段ボールを使用する方法もおすすめです。
段ボールは、床に敷けば直接冷えた地面に座っても熱を奪われず、保温効果により温かさを感じられます。
毛布やカイロ
大型災害が発生すると、数ヶ月間インフラが途絶えてしまうケースも想定され、避難場所で長い間生活し続けなければならず、寝具の確保も必須です。
そこで、毛布があると寒い日でも安心して暮らせます。
可能であれば、寝袋を用意しておくとより暖かく過ごすことができるのでおすすめです。
また、カイロを用意して避難途中に首の後ろや腰などに貼れば体を温めることができます。
カイロは有効期限があるので常にチェックしておきましょう!
ボータブル暖房器具
停電が発生している場合、多くの暖房器具が使えない場合が多いです。
そこで、灯油式のストーブがあると電気がない状態でも使用できて暖を取れるので便利です。
また、灯油式のストーブの多くが上面に鍋などを置けるため、お湯を沸かして料理などにも利用できます。
もし住居環境で使用できないケースの場合は、カセットガスストーブを用意するのもおすすめですよ。
灯油は常に入れておくといざという時にすぐに使用できるので便利!
ちょっとした一工夫で寒さをしのぐ10つの方法
ここまで紹介した防災グッズは、すべて持ち出すことが困難なものです。
そこで、以下のようなちょっとした一工夫で寒さをしのげる方法を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
ゴミ袋を防寒着とする
家庭に必ずあると言っても過言ではないゴミ袋は、体に巻き付けるだけで防寒着代わりとなります。
ゴミ袋の底部の中心を頭を通せるほどの大きさにカットして、さらに左右を腕を通せるようにカットすれば、立派な上着として活用できます。
段ボールでスリッパを作る
避難する際に注意したいのが、足下の安全を確保しなければならない点です。
裸足で逃げるのは危険であり、履き物を履いて逃げる必要がありますが、手元に履き物を用意できない場合は段ボールを少し加工してスリッパを作って履くのが良いでしょう。
とがったものを踏みつけると危険ですが、石などを踏んでも多少であれば衝撃を緩和できます。
また、中空構造になっているため冷気を感じにくいので、避難場所での履き物として有効活用できます。
段ボールスリッパはあくまでも簡易的なものとして、手元に靴があれば靴を履くことをおすすめします
紙で食器を作る
災害が発生した際に食事を取る場合、すでに陶器やガラスの食器の場合は破損して使用できない可能性があります。
また、避難場所では食器を運んで利用するのは難しいものです。
そこで、紙で食器を作って食事を取る方法がおすすめです。
折り紙や新聞紙を用いて、皿やコップのような形を作成して、清潔なビニール袋を被せるだけで簡単に作成できます。
また、段ボールを使用してより強度の強い食器を作成するのも良いでしょう。
ポイントはビニール袋を被せる点となり、これにより一度使用したら処分して新しいビニール袋を使用すれば常に綺麗な状態で食事を取ることができます。
避難場所では食器を洗うほどの余裕がなくエコの観点でもおすすめで、さらに冷たい水で食器を洗う必要が無いため冬場に重宝するでしょう。
食器がある場合は食器にビニール袋を被せて使用するのも良いでしょう
キッチンペーパーでマスクを作る
新型コロナウイルスの流行により、避難所でも感染対策が必須となっています。
防災グッズとして用意している場合でも、使い回すわけにはいかないため無くなってしまう可能性が考えられます。
そこで、身近なものでマスクを作れる方法を知っておくことが重要です。
手軽にマスクを作成できる方法として、キッチンペーパーを利用する方法があります。
キッチンペーパーはある程度水分が付着しても強度を保てるため、マスクの素材としても有効活用可能です。
作成方法は、キッチンペーパーを蛇腹折りにしてキッチンペーパーの両端に輪ゴムを付けて、それぞれホチキスで止めるだけで完成です。
マスクは感染症対策だけでなく、付けているだけで保温効果もあるためぜひ作成して寒さをしのぎましょう。
簡易トイレを作る
避難所ではプライバシーの問題が発生しがちで、特にトイレをどのようにすべきか悩みがちです。
寒い場所で用を足すことは大きな負担となり、なるべく避けたいですよね。
かと言って、ほかの避難住民がいる中で用を足すのも恥ずかしいものです。
そこで、簡易トイレを作成して用を足すのがおすすめです。
簡易トイレは、段ボールやバケツなどにビニール袋を被せて、その上に小さくちぎった新聞紙を敷き詰めれば作成できます。
用を足した後は、そのままビニール袋の口を縛れば容易に臭い対策と処分が完了します。
大きめな段ボールがあれば、壁代わりに使用して個室を作成してプライバシーを確保でき、また風よけとしても使用できますよ。
ペットボトルで湯たんぽを作る
日本では、寒い日に保温しながら就寝する方法として湯たんぽが活用されています。
湯たんぽをタオルなどにくるんで、抱きかかえるように就寝すれば寝具が不足している避難場所でも体温の低下を防止できるのでおすすめです。
湯たんぽを作成するために、ペットボトルを使用する方法があります。
ペットボトルに温かいお湯を注いで、それを湯たんぽ代わりに使用するだけです。
ただし、ペットボトルで湯たんぽを作成する場合は以下に注意してください。
- ホットで使用できるペットボトルを使用する
- 絶対に炭酸飲料用のペットボトルを使用しない
- 熱湯を注ぐ際には注意する
- 必ずタオルを巻いて使用する
寒さを感じる部分にアルミホイルを巻く
靴下などがない状態で避難している場合、足先などが冷えてしまうものです。
ひどい場合、しもやけが発生するなどのリスクがあるため適度に寒さをしのげる方法としてアルミホイルを巻く方法がおすすめです。
アルミホイルには断熱効果や保温効果があり、巻いた部分の保温が可能となり冷えを防止できます。
段ボールで座椅子
長時間、床に座って過ごすと足腰に負担がかかるだけでなく、床の冷えにより体温が低下する可能性があります。
そこで、段ボールを使用して座椅子を作るのがおすすめです。
作成方法は比較的簡単で、はじめに段ボールの一面が開くようにカッターなどで角部分をカットします。
次に、開いた面より見て左右にあるフラップを切り落として開いた面を折りたたんでください。
そして、上部のフラップを折り畳んで後ろの角面に補強の粘着テープを貼り付ければ完成です。
強度が決して強くないため座る際にはゆっくりと座ることをおすすめします
ボールでクッションを作る
体育館が避難場所となっている場合、体育用具を有効活用できる場合が多いです。
特に、ボールがあれば手軽にクッションを作れるのでおすすめです。
作り方は簡単で、ボールが好みの柔らかさになるまで空気を抜けば、クッションが完成します。
空気を抜くだけでクッションを作ることができ、簡易的な椅子として活用できますよ。
ボールの使用許可は施設管理者によく確認してください
寒さ対策は万全におこなうことが重要!
災害が発生した際の寒さ対策は、万全には万全を期しておこなうことが重要です。
低体温症になると、死亡するリスクもあるため注意が必要であり、今回紹介したような防寒対策により寒さ対策を欠かさず実施しましょう。
また、持ち出しグッズの中も防寒を意識して揃えることが重要となります。
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