あなたの街の遺品整理コラム
遺品整理を自分でする方法|自力でできるケースやメリット・デメリット
2023.5.6
この記事の監修者:あなたの街の遺品整理編集部
あなたの街の遺品整理編集部では、遺品整理士をはじめとする様々な専門スタッフが、遺品整理や生前整理に関する包括的なアドバイスを提供します。私たちは、故人の想い出を大切にしながら、遺族の皆様が直面する困難を軽減するために、心を込めてサポートいたします。遺品の整理だけでなく、生前に整理を行うことで、将来的な負担を減らすお手伝いもしています。あなたの大切な人の遺品に関するすべてのニーズに応えるため、私たちはここにいます。
故人が残したものを処分したり残す行為のことを、遺品整理と呼びます。
遺品整理は、場合によっては多岐にわたり多くのものを処分しなければならないケースも多いです。
また、初めて遺品整理をおこなう際には勝手が分からないため、専門家の意見を聞きながら実施したいものです。
そこで、遺品整理業者を利用すると遺品整理をすべてお任せできるため便利な反面、当然費用がかかります。
また、労力もかかるデメリットがありますが、本当に自分で遺品整理することは可能なのでしょうか。
この記事では、遺品整理を自力でおこなう方法や、メリット・デメリットについて解説します。
目次
遺品整理は自分でする?業者に依頼する?
特に初めて遺品整理をおこなう際には、どれだけ大変な作業であるかを理解していないケースが大半です。
そこで、本当に自分だけで実施できるのか、それとも遺品整理業者に依頼すべきなのかを悩みがちです。
実は、遺品整理を実施する状況などに応じて、自分でおこなえるか業者に依頼すべきかがある程度決まってきます。
ここでは、自分でできるケース・業者に依頼したほうが良いケースを紹介するとともに、それぞれのメリットやデメリットを紹介します。
自分でできるケース・業者に依頼したほうが良いケース
自分で遺品整理できるケースとしては、遺品のボリュームが少ない場合が挙げられます。
事前に生前整理がおこなわれていて、道筋がついた状態であれば、自分自身でも十分対応可能です。
また、他人に遺品整理をしてもらいたくないケースでも、業者に依頼せず自分でおこなうケースが多いです。
なぜ他人に遺品整理を依頼したくない場合として、遺品を勝手に処分されてしまうことを防止したい場合があります。
遺品整理で頻発するトラブルとして、遺品に対する思い入れの違いによって自分が大切だと思っていても他人は不要と判断して、処分されてしまう事例があります。
そこで、自分自身で上記のようなトラブルを回避できるため、自分でおこなうのが一般的です。
一方で、業者に依頼した方がよいケースとして、遺品のボリュームが多く自分や家族だけでは対応できない場合があります。
特に、重量のある家具や家電を処分する場合、素人が対応すると怪我や事故のもとになる可能性があるのです。
そこで、普段から重量があるものを運びなれており、ノウハウがあるため安全かつ効率よく作業してもらえます。
また、自分自身が老化や病気などで適切な判断を下せないような状況の場合、遺品整理業者に依頼するケースが多いです。
特に、認知症などを患っている場合は、遺品整理業者に依頼して適切な判断をしてもらう形となります。
それぞれのメリット・デメリット
自分で遺品整理をおこなう最大のメリットは、やはり費用面をカットできる点にあります。
遺品整理を業者に依頼する場合、費用がかかってしまいます。
そこで、自分で遺品整理をおこなえば道具や不用品搬送用のトラックなどの費用がかかりますが、業者に依頼するほど費用はかかりません。
また、自分で遺品整理をおこなう場合、自分の意思で間違いなく残すものと不用品を振り分け可能です。
一方で、遺品のボリュームによっては素人が対応できない場合があります。
ほかにも、自分でおこなうと踏ん切りがつかずに結果として膨大な時間がかかってしまうデメリットもあります。
遺品整理を業者に依頼する場合のメリットとしては、大きなものでも効率よく安全に処分してもらえる点があります。
また、遺品整理業者によっては不用品を買取対応してもらえる場合があり、買取費用を遺品整理費用に補填することが可能です。
それでも、業者に依頼すると高い費用がかかり、また悪徳業者も一定数存在するため騙されるケースも少なくありません。
自分で遺品整理を行う際に必要なもの
自分で遺品整理をおこなう際には、最低限以下のようなものを準備して対応しなければなりません。
- 段ボール
- マジックペン
- ドライバー・ペンチ・はさみなどの工具類
- 作業服・マスク・手袋・シューズなどの着衣
- 手押し台車
- 脚立
- ゴミ袋
- (場合によって)軽トラックなどの不用品を搬送するための車両
段ボールやマジックペンは、遺品を仕分けていく際に必要なものです。
大まかに、不用品と残すものを分類していく形となり、また残すもののなかでも貴重品かどうかで仕分けていく必要があります。
さらに、残すべきかどうかを悩むものがある場合、基本的には一定期間残しておき、後日改めて処分可否を判断する形となるため、識別が必要です。
ドライバーやペンチ、はさみなどの工具類は、ものを解体する際や処分する際に使用します。
なお、作業時には身の安全を確保したうえでおこなう必要があり、また汚れる可能性があります。
よって、作業服やマスク、手袋、シューズなどを身に付けて安全に作業を実施しましょう。
また、高い場所の荷物を降ろす際には脚立を利用する機会も多いため、用意する必要があります。
ただし、脚立を使用した作業は危険性を伴うため、安全性を確保して無理しないように作業しなければなりません。
もし、不用品が発生した場合はゴミ袋の中に入れたり、台車などを利用してトラックなどに積み込んで、処分する形が取られます。
なお、不用品回収業者などを利用する方法もありますが、その場合は当然費用がかかります。
自分で遺品整理を行う際の流れ
自分で遺品整理をおこなう場合、以下のステップで実施します。
- スケジュールを設定する
- 必要な物と不用なものを仕分ける
- 不用品やゴミを分別・処分する
- 部屋を清掃する
- 遺品を分配する
各ステップの詳細は、以下のとおりです。
スケジュールを設定する
遺品整理を自分でおこなう場合、最初に適切なスケジュールを立てる必要があります。
スケジュール立案にあたっては、効率よく作業完了するまでのマイルストーンを意識して立案するのが一般的です。
自分で遺品整理する場合でも、一人でおこなうのは非常に難しいものです。
そこで、必要な人員が揃っているかが重要となります。
必要な人員とは、単純に頭数だけがいればよいわけではありません。
例えば、不用品を廃棄する際に運ぶための車両を保有している人や、相続の相談が可能な相続権利者などが該当します。
各員のスケジュールを確認して、予定が合うタイミングを見計らってスケジューリングしてください。
ほかにも、不要品を廃棄することを考えて、自治体のごみ出しの日程に合わせる必要があります。
また、終了させる予定日を明確にすることも重要です。
遺品整理は、故人の思い出に触れる機会となりますが、場合によっては感情を抑えきれなくなるケースも多いです。
そこで、いつまでも思いを巡らせてしまい作業が遅延することを防止するため、終了予定の日時を決定しておく必要があります。
スケジュールは、作成したら関連する方にチェックを受けて、周知しましょう。
必要な物と不用なものを仕分ける
遺品整理の実作業として、始めに残すべきものと不要なものを仕分ける作業が必要です。
仕分ける際には、まずはものを置くスペースを確保しなければなりません。
そして、実際の仕分け作業に取り掛かりますが、この際に遺言書やエンディングノートの有無や記載内容を確認しておく必要があります。
これにより、どの遺品を残すべきかどうかの判断基準を明確にしなければなりません。
もし遺言書やエンディングノートがない場合でも、他の家族や親族などの意見を取り入れておく必要があります。
仕分ける基準を明確にしたら、その基準に従って仕分けていきましょう。
もし、残すべきか悩むものがある場合、一旦保留しておき後日改めて判断するのがおすすめです。
不用品やゴミを分別・処分する
遺品を仕分けた後、不用品として判断したものは基本的に廃棄する形となります。
そこで、不用品やゴミを分別して処分する準備をしなければなりません。
なるべく費用をかけたくない場合、まずは自治体のごみ回収ルールに従って、ごみを仕分けていきます。
そして、回収のルールに従って処分してください。
自治体以外にも、不用品回収業者などを利用して処分してもらうことも可能です。
事前に日程を確認して、自宅まで回収してもらいましょう。
部屋を清掃する
遺品整理が完了すると、部屋から不用品などが撤去されてものがない状態となります。
ただし、家具などを長年設置していると、埃などが溜まっている場合が多いです。
そこで、一度部屋をきれいに掃除する必要があります。
場合によっては不衛生な状態となっている可能性があるため、マスクや手袋などを着用した上で作業をおこないましょう。
遺品を分配する
最後のステップとして、残した遺品を形見分けなどの形で分配します。
形見分けでは、親族だけでなく故人と親しかった人に対して遺品を分ける場合もあります。
形見分けは、おもに四十九日法要のタイミングでおこなうのが一般的です。
自分で遺品整理を行う際に気を付けたいこと
自分で遺品整理をおこなう際に気を付けるポイントとして、遺言書の有無は事前にしっかりと確認してください。
遺品整理においても、故人の意思は最大限反映させなければなりません。
また、エンディングノートがあるかどうかもよくチェックしてください。
次に、遺品整理をおこなう際には自分単独の考えで決めず、広く家族や親族の意見を聞きながら対応してください。
自分のなかでは不用品と判断した遺品であっても、ほかの家族からすれば形見として手元に残したかったというケースが散見されます。
勝手に処分してトラブルに発展する可能性を考えれば、事前に相談のうえで実施しましょう。
さらに、相続放棄の要否も検討しなければなりません。
相続では、負債も相続しなければならず、相続放棄という選択も必要です。
相続放棄すると判断した場合、相続開始日から3ヶ月以内に家庭裁判所に申述しなければならないため、適切な判断をおこないましょう。
自分でするのが難しい場合は遺品整理業者に依頼しよう!
もし、自分で遺品整理を実施するのは難しい場合、業者に依頼する形となります。
そこで、特におすすめしたいのが遺品整理業者です。
遺品整理業者では、遺品整理のスキルがあるスタッフが親切丁寧に対応してもらえます。
特に、遺品整理士の有資格者がいる遺品整理業者の場合、より信頼を置いて遺品整理を依頼可能です。
また、遺品整理業者の場合は遺品整理だけを担当するだけでなく、不要品の回収や買取、清掃まで一貫して対応してもらえる場合もあります。
費用がかかるデメリットがありますが、トータルで考えれば遺品整理業者の利用がおすすめです。
まとめ
遺品整理を実施する場合、自分でおこなうことも可能です。
自分で実施する場合のメリットとデメリットがあるため、よく検討した上で最適な方法を選択する必要があります。
もし、遺品整理を業者に依頼する場合、あなたの街の遺品整理をぜひご利用ください。
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