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遺品は故人の想い、そして家族との思い出が詰まった大切な品々。

「簡単に処分するのは気が引ける」「どうやって整理すれば良いのか分からない」。

そんな悩みを抱える人は多いのではないでしょうか。ただ業者に依頼するとなると気になるのは利用料金です。
東京都で少しでも費用を抑え、スムーズに遺品整理をする方法について解説します。自分たちで行うパターンと業者に依頼したパターンで比較もしてみました。ぜひ参考にしてみてください。

費用を抑えるポイント１：自分で遺品整理を

出来るだけ費用を抑えたいのなら、自分自身で遺品整理をするのがおすすめです。遺品整理をするために特別な資格や許可は必要なく、家族が整理をしても問題はありません。ただ手順や費用に関して何も知らない状態で整理をするのは不安なものです。ここでは自分で遺品整理を行う場合の手順について解説します。

準備が結果を左右する

スムーズに遺品整理を行うためには準備が大切です。準備さえしっかりと行うことが出来れば、無理なく遺品整理の作業を終えることができます。

準備を行うときのポイントは以下の通りです。

• 作業を終わらせなければならない期限を決める
• 遺品の量に対して作業に必要な日数、人員を決める
• 遺言書やエンディングノートのチェック
• 捨ててはいけない大切なものを調べておく
• 遺品整理に必要な道具を用意する

最も気をつけたいのは期限。遺品整理はいつまでにやらなければならないなどの期限はありません。ですが相続税の申告や相続破棄の期限が迫っているときには遺産の内容を確認し、一定の時期までに終わらせる必要があります。
相続税の申告期限は故人が亡くなり相続の開始があったことを知った日の翌日から10ヵ月以内。相続破棄を希望する場合は故人が亡くなり相続の開始があったことを知った日の翌日から3ヵ月以内の申告が必要です。この期限を目安に、遺品整理を終わらせるようにしましょう。

賃貸物件を退室しなければならない期限があるときも、早めに済ませておきたいものです。

また遺品の量に対して、片付けを行うために何日掛かるのか、何人の作業員が必要なのかある程度の目安を決めておきましょう。

さらに遺言書やエンディングノートをチェックすることを忘れてはいけません。遺言書などには故人の大切な想いが書き残されていることがあります。「〇〇を〇〇に譲る」などと大事なことが記載されているにも関わらず、何も知らずに処分してしまうと取り返しのつかないことになります。物によっては、親族間でのトラブルに発展することもあるので、あとで問題が起こらないようにきちんと遺言書とエンディングノートには事前に目を通しておきましょう。

遺品整理では、捨ててはいけない重要なものはどんなものなのか把握しておく必要があります。特に銀行の通帳、家や土地の権利書、貴重品などは残しておくべきものです。勝手に処分することはせずに残しておきましょう。

作業を行うためには、道具の準備も必要不可欠です。
作業に必要な段ボールやマジックペン、ゴミ袋や掃除道具などは事前に用意しておきましょう。

あとは手順に従い、作業を行うだけです。

作業を始める

遺品整理の作業で大切なのは、まず遺品を「そのままにする」「処分する」、「捨てるか迷っている」に分けることです。
どれを残すのか、残さないかを一つずつ判断していきます。処分するか迷ったときには、一旦保留してあとで最終判断を下しましょう。
仕分けが完了したら残すものは元の場所や保管場所に、形見分けするものは譲渡する相手に渡します。処分するものは自治体のルールに従って処分しましょう。

遺品整理のゴミの処分

遺品の中で不要と判断したものは、ゴミとして処理します。通常のゴミのように捨てられるものはお住まいの自治体で決められた曜日に近くのゴミ捨て場に持っていきます。
家具などは粗大ゴミとして自治体の指示に従って処分しましょう。
もし故人が大切にしていた遺品がある、故人との思い出が詰まったものをゴミとして処理するのに抵抗があるときにはお焚き上げなどで供養するのも一つの手段です。
処分する際に気になるのは、やはり費用のこと。自治体によっては大型のゴミなどの処分にまとまった費用が掛かってしまうこともあります。そんなときに利用したいのは、行政が運営するクリーンセンターです。

クリーンセンターを利用して節約

費用を掛けずに一番安く遺品を処分する方法の一つに、自分でクリーンセンターに持ち込む方法があります。クリーンセンターは行政が運営するゴミ処理施設のことで、持ち込んだゴミを低価格で処分してくれます。東京都のクリーンセンターは利用料金は、30キログラム以下の持ち込みなら手数料は無料です。

東京都のクリーンセンターは以下の通りです。

事前に予約などはする必要はありませんが、量が多いときなどは事前に連絡を入れておくとスムーズです。

クリーンセンターに持ち込むのは得？損？メリットデメリットを解説

クリーンセンターに持ち込んで処理してもらうことで、料金が安く抑えられるのはやはり大きなメリットです。
ですが持ち込むためには直接足を運ばならず、自宅から遠い場所にあるクリーンセンターに行く場合は移動時間が必要です。また荷物を運ぶための人員の確保、ゴミを持ち込む際の車やトラックを用意しなければならないなどのデメリットも多く存在するのは事実です。

このようにメリットよりもデメリットの方が多いため、遺品整理の専門業者に依頼することも選択肢にいれることを忘れないようににしましょう。

費用を抑えるポイント2：遺品買取をしている業者に依頼

遺品整理を遺品整理の専門業者に依頼するとスムーズに進むけれど、費用が掛かってしまうと悩んでいませんか。実はちょっとした工夫で費用は抑えられるのです。

遺品の買取りをしてくれる業者を選ぶ

遺品整理を安くするために大切なのは、不要な遺品を買い取ってもらえる業者を選ぶことです。
遺品整理を請け負う業者の中には、不用品を買い取ってくれるサービスを提供しているところがあります。不要な物の中から価値があるものを見つけ、利用者から買い取るのです。買い取ったものは査定を行い、遺品整理の請求金額から買い取った金額を差し引いてくれます。

買い取りを行う遺品整理業者が主に買い取っているのは以下のものです。

• 家具（ブランド家具）
• 家電（冷蔵庫やテレビなど）
• ブランド品（腕時計やアクセサリーなどの小物類、装飾品やバッグなど）
• 骨董品（陶器・陶磁器・絵画など）

買い取ってもらえるアイテムは業者によって異なるので、依頼する前に確認しておきましょう。

費用を抑えるポイント３:自分で処理出来るものは自分で処理、その他は業者に

自分だけで遺品整理をするのは難しい、でも費用を抑えたいのなら業者も上手く使いつつ、自分で処理出来るものは処分してしまうのが一番です。

自分で処分出来るものは処分しておく

ちょっとした書類や小物は、自分で処理するのは簡単です。自分で処分出来るものは処分して、業者に頼りすぎないようにすると費用を抑えられます。
また業者に頼むと作業時間によって料金が変わることもあります。例えば東京都の業者に2時間ほど依頼した場合は10万円前後が相場。3時間から5時間になると14万円前後になることもあります。このように作業時間が長くなればなるほど、料金が高くなるシステムを採用している業者は意外と多いのです。反対に作業時間の短縮に成功すれば、その分価格は抑えられます。業者が短期間で作業を終わらせるようにするためにも、出来ることは自分でやってしまいましょう。

自分で処分するときの注意点

自分自身で遺品整理をしようと思うとどのくらいで作業が終わるのか目処が立たず、時間だけが過ぎてしまうこともあります。また時間があるからと言ってダラダラと作業をしていると期限までに終わらすことが出来ずに、相続の手続きなどに間に合わなくなる恐れもあります。
期限が迫っているから業者に頼むとなっても、業者が忙しくて手配出来ないなんてことも起こり得るのです。
作業を始める前にはしっかりとスケジュール確認を行い、余裕を持って計画的に整理することが大事です。

費用を抑えるポイント４：業者のサービスを上手に使おう

遺品整理を業者に依頼する場合、ただ闇雲に業者に依頼をして遺品整理をするのではなく、上手く業者を使って費用を抑えることも大切です。ここでは業者に依頼した場合、どのようにすれば安くなるのかを解説します。

業者側が指定する日にお願いする

遺品整理をお願いするときに、自分たちが都合の良い日を指定することがありますが、逆に業者側の都合に合わせた日程を組むと割引きサービスを受けられることがあります。
業者にとっての繁忙期は依頼が殺到し、スケジュールもタイトです。忙しいときに無理矢理お願いしてしまうと、割高になってしまうケースがあります。反対に業者の都合の良い日を聞いて、その日程で契約を結ぶことができるか確認してみましょう。時期と日程によっては2割程度の割引を引きを受けられる場合もあるので、業者さんと交渉してみるのも一つのテクニックです。

近くに営業所がある遺品整理業者に依頼する

遺品整理を行う場所から近くにある業者に依頼することも、ポイントの一つです。営業所が近場にある業者なら移動時間が少なく、その分の料金を取られる心配がありません。高速道路を利用して移動することもないので、交通費などの追加料金を支払わなくて済みます。荷物を遠くに運び出す必要もなく、短時間で効率的に作業が出来ます。短時間での作業ならそこまで金額が高くなる心配もありません。

遺品整理に関連して起こりやすい問題とは？

遺品整理を行っているときには思わぬトラブルに巻き込まれることがあります。
遺品整理をしているからこそ起こりやすい問題とその対処方法について解説します。

相続問題

誰が遺産を受け取るのか、また誰がどのくらい遺産を相続するのかで揉めることも珍しくありません。問題が生じたときにはまず遺言書の確認、さらに弁護士などの専門家に相談しましょう。

大量の遺品の処理

大量の遺品がある場合は処分に困ることが多いと言えるでしょう。自分たちで処理できないと悩むくらいなら、潔く業者に頼ってしまいましょう。

精神的な問題

手続きの期限が迫っているときでも遺品整理をしていると故人との思い出がよみがえり、なかなか作業が進まないこともあります。精神的な負担が大きいときにはカウンセリングを受けたり、遺品整理業者に頼んだりして負担を軽くしましょう。

ゴミの処理問題

粗大ゴミなど正しく処理出来ないと、不法投棄などの恐れがあります。必ず自治体の指示に従って、正しく処理を行うようにしましょう。

相続問題の解決に使えるリンク集

遺品整理を行ったときに起りうる可能性が高いのが、相続問題です。問題を起こさないためにも慎重に行動し、トラブルに発展した場合には専門家などに頼らなければならないことがあることも頭に入れておきましょう。
そこでもし相続問題が発生したとき、頼りになる相談先を紹介します。

東京都の税務署一覧

相続税に関する問題が発生したときには、東京都の税務署で相談に乗ってもらいましょう。気軽に利用することができ、相続に関する手続きについても詳しく教えてくれます。

東京都の税務署は以下の通りです。

※世田谷・練馬・八王子

世田谷税務署

• 〒154-8523 世田谷区若林4丁目22番13号
• 03-6758-6900
• 世田谷区のうち中央地区

練馬西税務署

• 〒178-8624 練馬区東大泉7丁目31番35号
• 03-3867-9711
• 練馬区の一部

練馬東税務署

• 〒176-8503 練馬区栄町23番7号
• 03-6371-2332
• 練馬区の一部

八王子税務署

• 〒192-8565 八王子市明神町4丁目​​21番3号
• 042-697-6221
• 八王子市

※都下全域

法テラス

遺品の整理・相続の問題を弁護士や司法書士などに相談をするにはハードルが高いと思いがちですが、法テラスを利用すればそのハードルを一気に下げられます。
法テラスは無料、または低価格で相談を請け負ってくれるサービスです。国民向けの法的支援を行う機関で、相続などについても相談することが可能です。直接面談は無料と有料の2種類あり、無料の面談を受けるためには民事法律扶助制度を利用します。扶助を受けるためには収入や資産が一定基準以下であることが条件となります。

東京都では、法テラス東京が相談を受け付けています。

東京都の役所・市役所

東京都の役所でも相談問題の相談を無料で受け付けています。短時間で相談をすることができ、良いアドバイスをもらえることもあります。

東京都の役所は以下となります。