やっと片付けることができました

「じいちゃんの部屋は、このままでいい」そう思っていました。祖父が亡くなってから半年間、部屋はそのままの状態でした。でも、いずれ片付けなければいけない日が来る。分かっていても、手をつける気になれませんでした。 そんな私に、業者の方がかけてくれた言葉が忘れられません。「遺品整理は、モノを捨てることではありませんよ」それは、祖父の大切にしていたものを、次に活かすための作業。そう思えば、少し気持ちが楽になりました。業者の方が手際よく整理を進めながらも、「これ、じいちゃんがよく使ってたな」と思うものは私に確認してくれました。 整理が終わった部屋を見て、「じいちゃん、ありがとう」と心の中でつぶやきました。大切なものを次の形に残せたことで、前を向くことができそうです。